更新日: 2017年2月20日

カードローンのリボルビング返済について徹底解説

「カードローンの利息は高くつく…」という話を聞いたことはありませんか?カードローンの利息が高いとよく言われる理由は、その返済方式にあります。

返済方式とは、利息額を算出する際に用いる計算式のことを指します。
カードローンの返済方式は「リボルビング方式」となっていますが、どのようなメリット・デメリットがあり、どのような点に注意して利用すべきなのか、ご存知の方は非常に少ないです。

ここでは、カードローンのリボルビング返済方式にフォーカスして、詳しく解説します。

カードローン リボルビング返済

カードローンのリボルビング返済とは?

冒頭でも触れたように、ほとんどのカードローンの返済方式は「リボルビング返済」となっています。

よく「リボルビング返済」と「分割返済」を混同して考えている方がいらっしゃいますが、実は似ているようで大きく異なる点があります。
それは、利息計算のタイミングです。

分割返済は、高額なショッピングなどに利用されます。
分割返済の大きな特徴は、全体の利息計算を商品購入時に行うことです。

毎月の支払金額を計算するときは、全体利息と商品購入代金を合計したあとに分割回数で割ります。

分割回数はご自身の家計に合った返済負担額になるよう、任意で指定することができます。
商品の金額が大きくなったり、分割回数が減ったりすると、毎月の返済額が大きくなります。

対して、多くのカードローンで利用されているリボルビング返済は「残高スライド方式」といって、現時点の借入残高に対し一定の利率をかけて利息を算出します。

したがって、商品の購入毎に利息が確定しているわけではなく、お金を借りた日数分の利息金額をその都度算出します。

リボルビング返済は資金の利用目的を定めず、あらかじめ融資枠が設けられた融資商品によく利用されています。

利用額に関わらず、毎月の支払い金額は一定金額となります。ほとんどのカードローンはこの「残高スライドリボルビング返済方式」を採用しています。

このように、分割返済とリボルビング返済は大きく異なります。
では、リボルビング返済方式のメリット・デメリットに触れていきましょう。

リボルビング返済方式の大きなメリットは、

  • 毎月の返済金額が一定なので返済計画を立てやすい
  • ご自身のタイミングで繰り上げ返済することができる
  • 商品毎に契約を取り交わすことなく、気軽に利用できる

などがあります。

対してデメリットは、

  • 返済期間が長引きやすく、利息が高くつくケースがある
  • 利用毎に手続きが必要ないので、気軽に利用しすぎてしまう
  • 毎月一定金額を返済するため、段々「お金を借りている」という感覚が薄れてしまう

などがあります。

リボルビング返済に対してネガティブな感情を持つ方は非常に多いです。
しかし、注意点を意識しつつ利用することができれば、非常に便利な返済方式として活用することができます。

リボルビング返済シミュレーションの図解

ここで、リボルビング返済のシミュレーション計算をしてみましょう。

返済途中で追加融資を受けた場合の返済シミュレーション
月数 返済した金額 返済した金額のうち利息部分 返済した金額のうち元金部分 借入残高
1 10,000円 1,250円 8,750円 91,250円
2 10,000円 1,140円 8,860円 82,390円
3 10,000円 1,029円 8,971円 73,419円
4 10,000円 917円 9,083円 64,336円
5 10,000円 804円 9,196円 55,140円
6 10,000円 689円 9,311円 45,829円
7 10,000円 572円 9,428円 36,401円
8 10,000円 455円 9,545円 26,856円
9 10,000円 335円 9,665円 17,191円
10 10,000円 214円 9,786円 7,405円
11 7,497円 92円 7,405円 0円
合計 107,497円 7,497円 100,000円 0円

※上記表は「残高スライド元利定額リボルビング返済方式」で試算しています。

上記表をご覧頂くとわかるように、毎月の返済額は10,000円で一定となっています。
その10,000円の中に利息や元金返済額が含まれていて、利息は完済に近づくにつれ減少、元金返済額は完済に近づくにつれ増加、という関係性を持っています。

さらに、カードローンは返済途中でも自由に追加融資を受けることができます。
では、上記のケースで7回目の返済後に15万円の追加融資を受けた場合、どのようなシミュレーション計算になるのか、
下記の表をご覧ください。

返済途中で追加融資を受けた場合の返済シミュレーション
月数 返済した金額 返済した金額のうち利息部分 返済した金額のうち元金部分 借入残高
1 10,000円 1,250円 8,750円 91,250円
2 10,000円 1,140円 8,860円 82,390円
3 10,000円 1,029円 8,971円 73,419円
4 10,000円 917円 9,083円 64,336円
5 10,000円 804円 9,196円 55,140円
6 10,000円 689円 9,311円 45,829円
7 10,000円 572円 9,428円 36,401円
小計1 70,000円 6,401円 63,599円 36,401円
15万円の追加融資を受ける(※)
8 10,000円 2,325円 7,675円 178,325円
9 10,000円 2,229円 7,771円 170,554円
10 10,000円 2,131円 7,869円 162,658円
11 10,000円 2,033円 7,967円 154,718円
12 10,000円 1,933円 8,067円 146,651円
13 10,000円 1,833円 8,167円 138,484円
14 10,000円 1,721円 8,269円 130,215円
15 10,000円 1,627円 8,373円 121,842円
16 10,000円 1,523円 8,477円 113,365円
17 10,000円 1,417円 8,583円 104,782円
18 10,000円 1,309円 8,691円 96,091円
19 10,000円 1,201円 8,799円 87,292円
20 10,000円 1,091円 8,909円 78,383円
21 10,000円 979円 9,021円 69,362円
22 10,000円 867円 9,133円 60,229円
23 10,000円 752円 9,248円 50,981円
24 10,000円 637円 9,363円 41,618円
25 10,000円 520円 9,480円 32,138円
26 10,000円 401円 9,599円 22,539円
27 10,000円 281円 9,719円 12,820円
28 10,000円 160円 9,840円 2,980円
29 3,017円 37円 2,980円 0円
小計2 213,017円 27,017円 186,000円 0円
合計 283,017円 33,418円 249,599円 0円

※計算上の理由から、端数を揃えるため7回目後の借入額が149,599円となっています。
※カードローンによって多少の誤差が生じる場合があります。

上記のように、途中で追加融資を受けたとしても、月々の支払い額を増やさずに返済することが可能です。

しかし、その分返済期間が長期化してしまい、利息も高くなってしまいます。
したがって、事前に全体の返済計画を立てた上で、借り入れ金額を決定する必要があります。

リボルビング返済のメリット・デメリット

リボルビング返済のメリット・デメリット

ここまで触れてきたように、リボルビング返済にはメリット・デメリットが存在しています。
リボルビング返済のメリット・デメリットを下記にまとめました。

リボルビング返済のメリット・デメリット
メリット デメリット
返済金額が一定なので返済が容易 元金部分の減少に時間がかかるため、返済が長期化しやすい
追加融資を受けやすい 「お金を借りている」という感覚を持つことなく、
お金を安易に借りてしまうケースがある
途中で自由に臨時返済することができる 計画的に利用しなければ、利息がかさんでしまう

リボルビング返済は、高い応用性を持つ返済方式です。
追加融資を受けるタイミングも利用者の思いのままですし、返済途中での臨時返済も自由に行うことができます。

しかし、逆にこの高い応用性がデメリットとなる場合もあるのです。

どういうことかというと、リボルビング返済が多くの決定権を利用者に委ねる返済方式だからです。
つまり、利用者自身が計画的に利用しなければ、たちまち借入元金が増えて返済が長期化し、返済困難な状態になってしまうということです。
リボルビング返済は、次章で触れる注意点を必ず理解したうえで利用してください。

知らないと怖い!FPが教えるリボルビング方式の注意点

知らないと怖い!FPが教えるリボルビング方式の注意点

リボルビング返済方式を利用する上での注意点は、

  • 月に1度は現在の借入残高を確認する
  • 完済までどの程度の利息を支払う必要があるのか、必ず把握しておく
  • 約定返済額のみを返済していると返済期間が長期化してしまうので、必ず追加で返済を行う

という3つです。リボルビング返済は応用性が高いという都合上、どうしても「なんとなく使い」をしてしまう傾向があります。
なぜなら、なんとなく利用しても毎月の返済額が増加しないからです。

しかし、なんとなくの利用だったとしても、使った分だけ返済期間がどんどん長くなってしまいます。
返済計画を立てたうえで完済時期を決め、できる限りの早期完済を目指しましょう。

カードローンとクレカのリボ払いどちらがお得なのか比較

カードローンとクレカのリボ払いどちらがお得なのか比較

実は、カードローンとクレカのリボ払い、お得さに大きな差はありません。
なぜなら、同様のリボルビング返済方式を採用しているからです。

違いを挙げるとすれば、貸金業者の取り扱うカードローンは総量規制の対象となり、リボ払いのクレカは総量規制の対象とならない、という点があります。

ただし、カードローンに比べて、クレカのリボ払い限度額は少額に設定されているため、たくさん利用できるのはカードローンだということです。

さらに、カードローンで融資を受けたお金は自由に使うことができるため、利用使途を選びません。対して、クレカのリボ払いは、クレジットカードを利用できる施設での支払いに限られます。

このように、利便性という面ではカードローンのほうが優れています。

まとめ

カードローンのリボルビング返済は、注意点を押さえつつ活用することができれば、利用者に多くのメリットをもたらしてくれます。
返済計画を確実に立て、計画的に利用してください。

返済計画については、「カードローンの返済シミュレーションから計画的な返済をしましょう」を参考にして下さい。

執筆者情報

K&T FP事務所

はじめまして。当サイトの執筆を担当している「K&T FP事務所」と申します。どうぞよろしくお願いいたします。当サイトにおいて私は、「正しい情報を必要とする方のお手伝いをしたい」という思いで執筆しています。

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