• 更新日: 2016年10月12日

カードローンの過払い金請求を初心者がするための完全ガイド

「あなたも過払い金対象者かもしれません」というテレビCMをご覧になったことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「過払い金」とは、貸金業者に払いすぎたお金のことを指します。
しかし、なぜ過払い金は生まれてしまったのでしょうか。

ここでは、「過払い金とは?」「あなたは過払い金対象者?」など、過払い金の素朴な疑問から計算方法まで、わかりやすく解説します。

過払い金請求を初心者がするための完全ガイド

過払い金とは?

過払い金とは、貸金業法が改正される以前の高い金利で借入していた利用者が、法律で定められた金利との差額分を請求する手続きのことを指します。

過払い金を理解するためには、「グレーゾーン金利」を理解しておく必要があるでしょう。

グレーゾーン金利とは、出資法と利息制限法の差にあたる金利のことです。
貸金業法が2010年6月18日に改正施行される以前、出資法と利息制限法はそれぞれ異なった上限金利を定めていました。

出資法の上限金利は一律29.2%、利息制限法の上限金利は20%で段階的に定められていたため、出資法と利息制限法の間には少なくとも9.2%もの金利差が生じていたのです。

この金利差がいわゆるグレーゾーン金利です。

当時の貸金業者は、「利息制限法以上、出資法未満」という、非常に高い金利を設定していました。
しかし、その後多重債務者が大きな問題となり、利用者は「グレーゾーン金利は無効」という裁判を起こしました。

その裁判は最高裁において利用者側が勝訴し、「法的にグレーゾーン金利は無効」という判決が下ったのです。

その後、その判決を見た多くの利用者が、次々とグレーゾーン金利部分の過払い金を請求するような状況に至ったのです。
これが、昨今の過払い金ブームの発端です。

あなたは過払い金対象者?

あなたが過払い金の対象者かどうか見分ける方法として、2010年の貸金業法改正を1つの判断指標にするといいでしょう。
なぜなら、グレーゾーン金利で貸付を行っていたほぼ全ての貸金業者が、貸金業法改正前に金利の引き下げを行ったからです。
したがって、グレーゾーン金利が適用されていた可能性があるのは、2010年以前に消費者金融や信販会社等の貸金業者からお金を借入していた方です。

過払い金を請求できるのは「完済から10年」が期限となっていますので、過払い金請求を検討している方はできるかぎり早急に手続きしたほうがいいでしょう。
過払い金の対象かどうかを判断するときの注意点として、クレジットカードのショッピングローンは対象になりません。

クレジットカードのショッピングローンは「割賦販売法」という法律の対象となっており、貸金業法の対象ではないからです。

ただし、クレジットカードのキャッシング枠は貸金業法の対象となりますので、対象期間にグレーゾーン金利でキャッシング枠を利用していた方は過払い金の対象者に該当します。

過払い金請求をすると、みなにバレるの?

「過払い金請求で勤務先や家族にバレるのだろうか?」と不安な方もいらっしゃるかもしれませんが、結論からいうと、過払い金を請求した事実が周囲に漏れることはありません。

なぜかというと、「借金」という非常にデリケートな内容を取り扱うため、関わる業者もできる限りプライバシーに配慮しているからです。

ただし、1点気をつけておかなければならないのは、貸金業者とのやりとりが郵送で行われるケースが多いことです。

郵送は証拠として残るため、重要な書類ほど郵送で送られてきます。
この書類が全て自宅に届いてしまうのです。

家族に内緒でお金を借入していた方は、この点に注意が必要です。

どれくらい戻ってくるかの計算方法

一般的に過払い金の計算方法は、

借入金額×グレーゾーン金利÷365×借入していた期間=グレーゾーン金利での利息(A)
借入金額×法定金利÷365×借入していた期間=法定金利での利息(B)
A―B=過払い金として戻ってくる可能性のある金額

というように計算することができます。例えば、100万円を29.2%で借入し1年で完済した方の場合、

100万円×29.2%÷365×365=292,000円(A)
100万円×15.0%÷365×365=150,000円(B)
292,000円-150,000円=142,000円(過払い金として戻ってくる可能性のある金額)

※計算を簡単にするため、返済額を考慮せず試算しています。

と計算します。
本来であればこの計算に合わせて返済金額を含めるのですが、非常に煩雑な計算が必要となります。

したがって、簡易的な計算機を用いたほうがスムーズかつ正確に試算できるでしょう。

メリット・デメリット

過払い金請求のメリット・デメリットを簡単にまとめました。

過払い金請求のメリット・デメリット
メリット デメリット
払いすぎたお金が返ってくる 過払い金を請求した貸金業者は今後利用できなくなる
現在も返済中の場合、利息部分が軽減される可能性がある 過払い金請求するための手間がかかる
利息付きで返還してもらえる可能性がある 返済中に請求すると、一時的にブラックリストに載ってしまうケースがある

過払い金請求の最大のメリットは、やはり払い過ぎたお金が返ってくることです。
返ってくる金額は、当時の借入金額が大きければ大きいほど多くなりますし、借入期間も長ければ長いほどたくさん返ってくるでしょう。

返ってくる金額が莫大になるケースもあり、これが過払い金請求の大きなメリットだといえます。

対して過払い金請求の最大のデメリットは、「返済中に請求すると、一時的にブラックリストに載ってしまうケースがある」というものです。

返済中に過払い金請求を行うと、過払い金として認められるまでは「債務整理」という情報が記録される可能性があります。

ただし、このケースでは過払い金の事実が認められた時点で、債務整理の記録が抹消されます。
したがって、一時的なデメリットだといえます。

過払い金請求をしたほうがいい人、しない方がいい人

過払い金請求をしたほうがいい人は、対象となる契約があり、かつ過払い金返還想定額の大きい方でしょう。

なぜかというと、過払い金請求には専門家への相談が必要となるケースが非常に多いため、ある程度の返還額を想定できなければ、かかる手間と専門家への報酬額に見合わないことがあるからです。

逆に、過払い金請求しないほうがいい人は、過払い金の可能性が低い、もしくは、過払い金返還想定額の少ない方です。

これらに該当する方は、過払い金請求にかかる手間と得られる金額のバランスが悪く、結果的に損をしてしまう可能性があります。

過払い金請求の体験談

ここでは、過払い金請求をしたAさんの事例に触れます。

Aさんの体験
Aさんは、貸金業法が改正される2010年以前に大手消費者金融から150万円を借入し、2年間で完済しました。その後、テレビCMで過払い金請求の存在を知り、専門家に相談しました。その結果、なんと24万円もの過払い金を請求することができたのです。
FPの見解
過払い金は、残高が大きくなればなるほど返還される金額も大きくなります。特に、100万円以上借入していた方は大きな金額が返ってくる可能性がありますので、一度試算してみるといいでしょう。

過払い金請求の手順

過払い金請求の手順は下記のとおりです。

過払い金請求の手順

  1. 「取引履歴請求書」を作成し、貸金業者へ送付
  2. 届いた取引履歴をもとに、金利の引き直し計算を行う
  3. 引き直し計算を行った金額を「過払い金請求書」に記載し、貸金業者へ送付する
  4. 貸金業者と和解について交渉する
  5. 和解後、指定した口座に過払い金が振り込まれる

ただし、和解交渉が進まなかった場合、裁判手続きへ移行する必要があります。
その場合は証拠書類等の準備が必要となりますので、専門家へ相談したほうがスムーズに解決できるでしょう。

おすすめの弁護士事務所

過払い金請求で相談する際におすすめの弁護士事務所は、多くの過払い金請求実績を持つ「アディーレ法律事務所」です。

アディーレ法律事務所は、土日祝日問わず10:00~22:00まで相談を受付しており、不安な方でも相談しやすい体制が特徴です。

また、完済された方の過払い金返還着手金を無料とするサービスがあるため、「過払い金を請求したいけど費用を負担したくない」という方でも気軽に相談することができるでしょう。

まとめ

過払い金請求にはさまざまなステップがあり、相応の手間が必要です。
さらにいえば、貸金業者はお金のプロですから、素人が交渉するのは非常に難しいと言わざるを得ません。

不安な方は、弁護士事務所に相談するといいでしょう。

執筆者情報

K&T FP事務所

はじめまして。当サイトの執筆を担当している「K&T FP事務所」と申します。どうぞよろしくお願いいたします。当サイトにおいて私は、「正しい情報を必要とする方のお手伝いをしたい」という思いで執筆しています。

カードローンやお金のことに悩んだら、プロに相談!

ご相談は、無料で受け付けております。
お問い合わせが多い場合は、返信が遅れることやお問い合わせ内容によっては返信が出来ない場合がございます。

お名前 
メールアドレス 
お問い合わせ内容
  • 貸金業法について
  • 消費行動診断・家計管理診断
  • 一般社団法人 全国銀行協会