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銀行・消費者金融のおまとめローンを厳選紹介!審査通過の対策もFPが徹底解説

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銀行・消費者金融のおまとめローンを厳選紹介!審査通過の対策もFPが徹底解説
おまとめローン
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おまとめローンとは、複数の借入を一本化し、金利の軽減や月々の支払い額を削減するための方法です。
これにより、経済的にも精神的にも負担を軽くできます。

現在、「たくさんの会社から借り過ぎてしまって、返済が大変…」と、カードローンの返済に苦労している方は非常に多いです。
特に、消費者金融カードローンの場合は、金利が高めに設定されているため、何社も利用すると返済困難な状態に陥ってしまう可能性が高くなります。

「なんとかして自力で返済したい」という方に「おまとめローン」はおすすめといえます。

この記事では下記項目について、FPがプロの本音を含めながら解説していきます。

おまとめローンについて

  • おまとめローンの特徴
  • 銀行・消費者金融のおまとめローンについて
  • FPがおすすめするおまとめローン商品の紹介
  • おまとめローンの審査について
  • おまとめローンの審査落ちする人の特徴と対策
  • 通常のカードローンの違い
  • 債務整理との違い

最後までお読みいただくことで、あなたがおまとめローンを利用するべきか、どの商品に申込むべきかについて判断できるようになります。ぜひ参考にしてくださいね。

りそな銀行フリーローン

りそな銀行フリーローン
利用限度額審査時間融資までの時間
10万円~1,000万円--
借入金利無利息期間サービス土日の借入
年1.7%~14.0%※--

※金利:通常金利の場合。住宅ローン利用ユーザーは通常金利から年0.5%引き下げられます。金利引き下げ条件:本ローンを申込んだ時点で、りそな銀行所定の住宅ローンを利用中、かつ、住宅ローンの取引口座での申込みの場合に限ります。(独立行政法人住宅金融支援機構またはりそな住宅ローン【フラット35】のみをご利用されている方は、金利特典のお取扱いはできません。)

おすすめポイント

  • おまとめローンとしても使える!
  • WEBで完結!担保・保証人不要
  • 住宅ローン利用者は金利年0.5%引下げ

【PR】Sponsored by りそな銀行

新井 智美

新井 智美 / ファイナンシャルプランナー

【専門家の解説】

おまとめローンは原則として返済に特化したローンのため、追加の借り入れはできません。さらに、おまとめローン商品によっては銀行からの借り入れは不可としているところもありますので、事前に必ず商品内容を確認しておきましょう。利息削減効果が見込まれるのは比較的低い金利を設定している銀行ですので、現在消費者金融系からの借り入れが多いなら、銀行が提供しているおまとめローンの利用がおすすめです。

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おまとめローンとは?3つの特徴

おまとめローンとは、その名の通り複数ある借入をひとつの借入にまとめる原則として返済専用のローン商品です。

既に契約している複数の貸金契約を1つにまとめ、返済の効率化を図るものです。

おまとめローンの主な特徴は以下の通りになります。

  • 複数の借り入れが一本化されることで、返済管理が簡単になる
  • 借入金額がまとまることで、適用金利が今よりも下がる可能性がある
  • 条件を満たすことで貸金業者のおまとめローンが総量規制の例外となるケースがある

これらの特徴について簡単に確認していきましょう。

特徴①借入の一本化で返済管理が簡単になる

何社もの借り入れがある場合、複数の借入先の返済日を管理するのはなかなか大変です。

他にも、金融機関によって利用手数料無料で利用できるATMに違いがあるため、わざわざ別のATMを使って返済することや、残高スライドにより返済額が変わるローンの場合「どの借入にどのくらいの返済が必要か」を把握するのも大変です。

おまとめローンで借入を一本化することにより、上記のような返済の手間はかなり軽減されます。
またさまざまな返済日に追われず、心理的負担を和らげる効果が期待できます。

特徴②適用金利が下がる場合がある

基本的にカードローンなどの借入金利は、金額が大きくなるほど適用金利が下がる傾向にあります。
また「利息制限法」により、借入金額ごとに段階的に上限金利が決められています。
参考:改正利息制限法の施行–法務省

こちらでは借入金額と上限利率の関係を、簡単に一覧表で紹介しておきましょう。

借入元本の金額上限利率
10万円~100万円未満年18.0%
100万円~年15.0%

法律的には10万円未満の借入の場合は、年20.0%までOKということになります。
ただし、消費者金融などの貸金業者でも「10万円未満でも上限金利は年18.0%まで」に設定している場合が大半です。

そのためおまとめで貸金業者からの借入金利を下げたい場合、金額が100万円以上にまとまるかがポイントとなります。

100万円未満では金利を下げてはいけないわけではありませんが、実際には100万円以上から金利が下がる場合が多くなっています。

おまとめをするかどうかの目安は「100万円覚えておくと良いかもしれません。

なお元の借入が「銀行カードローン」の場合、上限金利が年15.0%以下のことが大半となっています。
そのため「100万円以上」で必ず金利が下がるわけではないため、注意が必要です。

ちなみに利息制限法の上限金利を超えていた場合、いわゆる「過払い金請求」の対象となってきます。

もしそのようなことが疑われる場合は、弁護士などに相談するようにしましょう。

1級ファイナンシャル・プランニング技能士
監修者 新井 智美の一言コメント!
利息制限法では、借入金額が10万円未満の場合は年20.0%、10万円以上100万円未満の場合は年18.0%、そして、100万円以上の場合は年15.0%と、借入金額に応じて上限金利が定められています。したがって、本文に記載しているように借り入れをまとめることによって借入金額が100万円以上になると、適用される金利が下がる可能性があります。

新井 智美

新井さん

特徴③総量規制の「例外」扱いを受けられる場合も

消費者金融などの貸金業者は、原則として「総量規制」を守る必要があります。
「総量規制」というのは、貸金業者からの借入総額が年収の3分の1を超えてはいけないという法律の決まりのことです。
そのため貸金業者から総量規制を超える借入申込をしても、審査落ちしてしまいます。
つまり、通常であれば、消費者金融カードローンでおまとめすることは総量規制の関係から難しいはずなのです。

しかし「総量規制」は「除外」や「例外」となるケースが存在します。
おまとめローンは「消費者に有利になる借り換え」にあたり、消費者金融のおまとめローンは総量規制の例外項目に該当し、年収の3分の1以上でも借り入れることができるのです。

▼おまとめローンに関する総量規制についてもっと詳しく知りたい人は、

を参考にしてみてください。

おまとめローンはさまざまな金融機関で取り扱いがあります。
ひとくちにおまとめローンと言っても、それぞれが違った特徴を持っています。
各商品の特徴の違いを確認してから申し込むようにしましょう。

おまとめローンの選び方のポイント

おまとめローンを利用する際の選び方ポイント

  1. 低金利なローンを選ぶ
  2. 融資限度額が借り入れ希望額よりも大きい
  3. 「おまとめ可能」と明記されている
  4. 返済手数料がかからない

という4つがあります。

特に、おまとめに利用するカードローンの金利は非常に重要で、金利が低ければ低いほど利息削減効果は大きくなります。
したがって、できる限り金利が低いものを選びましょう。

また、おまとめローンは返済が長期化する傾向があるため、返済手数料のかからない返済方法を選択するといいでしょう。

PFがおすすめのおまとめローン2選

おまとめローンの特徴は、ここまでの解説でかなり理解していただけたのではないでしょうか。

しかし「どのように選んだら良いかわからない」「FPのおすすめを教えてほしい!」という方向けに厳選したおまとめローンを2つ紹介します。

おすすめ理由もきちんとチェックし、あなたに合ったおまとめローンを選ぶようにしましょう。

おまとめローン名称FPがおすすめする理由
りそな銀行フリーローン・金利年1.7%~14.0%※が適用されます
・住宅ローン利用者は金利年0.5%引下げられます※
中央リテール おまとめローン・「最後の救済金融機関」としての定評があります
・他社の借入は強制的に完済するので、返済意思に自信がない方でも安心です
・本当に困っている方が、完済を目指す覚悟を決めるなら、おすすめできます

※金利:通常金利の場合。住宅ローン利用ユーザーは通常金利から年0.5%引き下げられます。
※金利引き下げ条件:本ローンを申込んだ時点で、りそな銀行所定の住宅ローンを利用中、かつ、住宅ローンの取引口座での申込みの場合に限ります。(独立行政法人住宅金融支援機構またはりそな住宅ローン【フラット35】のみをご利用されている方は、金利特典のお取扱いはできません。)

りそな銀行フリーローン

りそな銀行フリーローン
利用限度額審査時間融資までの時間
10万円~1,000万円--
借入金利無利息期間サービス土日の借入
年1.7%~14.0%※--

※金利:通常金利の場合。住宅ローン利用ユーザーは通常金利から年0.5%引き下げられます。金利引き下げ条件:本ローンを申込んだ時点で、りそな銀行所定の住宅ローンを利用中、かつ、住宅ローンの取引口座での申込みの場合に限ります。(独立行政法人住宅金融支援機構またはりそな住宅ローン【フラット35】のみをご利用されている方は、金利特典のお取扱いはできません。)

おすすめポイント

  • おまとめローンとしても使える!
  • WEBで完結!担保・保証人不要
  • 住宅ローン利用者は金利年0.5%引下げ

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銀行おまとめローンのおすすめ4選

続いて「銀行のおまとめローン」に絞り、おすすめできる商品をまとめました。

FPが選ぶ!おすすめおまとめローン比較ランキング
名称金利(実質年率)借入限度額
横浜銀行カードローン年1.5%~14.6%(変動金利)10万円~1,000万円(10万円単位)
りそな銀行フリーローン年1.7%~14.0%※110万円~1,000万円
東京スター銀行「おまとめローン」年9.8%・年12.5%・年14.6%のいずれか(固定金利・保証料込)※2

1,000万円※3

ソニー銀行カードローン年2.5%~13.8%800万円

※1.金利:通常金利の場合。住宅ローン利用ユーザーは通常金利から年0.5%引き下げられます。
※1.金利引き下げ条件:本ローンを申込んだ時点で、りそな銀行所定の住宅ローンを利用中、かつ、住宅ローンの取引口座での申込みの場合に限ります。(独立行政法人住宅金融支援機構またはりそな住宅ローン【フラット35】のみをご利用されている方は、金利特典のお取扱いはできません。)
※2.東京スター銀行所定の審査により決定します。
※3.申し込み時の借り換え対象ローン残高の範囲内に限ります。

上記のおすすめは、金利融資上限額返済の利便性など、さまざまな面から比較した上で厳選したものです。

したがって、はじめておまとめローンを利用する方でも安心して利用することができます。

横浜銀行カードローン

横浜銀行カードローン
利用限度額審査時間融資までの時間
10万円~1,000万円(10万円単位)最短即日最短即日
借入金利無利息期間サービス土日の借入
年1.5%~14.6%(変動金利)--

※横浜銀行の口座を持っていない場合は、契約までに作成が必要です。

おすすめポイント

  • Web完結対応で審査結果は最短即日に通知
  • 横浜銀行の口座がなくても申込可能!
  • 月々の返済は2,000円から!

消費者金融おまとめローンのおすすめ2選

銀行以外の金融機関で、おまとめローンにおすすめの一覧は下記のとおりです。

消費者金融のおすすめおまとめローン

ひとつずつ詳細をみていきましょう。

アイフルのおまとめ専用商品「おまとめMAX」

アイフルで用意されている商品は、通常のカードローンより低金利お金を借りることができます。

多重債務者の方には、返済額の負担が少しでも減らせることが期待できそうです。

利率年12.0%~15.0%
契約限度額又は貸付金額1万円~500万円
各回の返済金額毎月決められた固定金額
(ただし、初回と最終回は異なる場合があります。)

ちなみに、アイフルには「かりかえMAX」「おまとめMAX」という2つの商品があります。
この2つの商品の違いは「アイフルを利用したことがあるかないか」で申込む商品が変わるという点です。
アイフルがはじめての場合は「かりかえMAX」、利用経験がある場合は「おまとめMAX」を申込むことになります。

以前は「おまとめMAX」と「かりかえMAX」で上限金利に差がありましたが、2018年11月現在ではその金利差もなくなっています。

プロミス おまとめローン

プロミスのおまとめローンの特徴としては、総量規制対象外で借入ができる点です。
年収の1/3を超える借入がある方でも、申し込むことができます。

利率年6.3%~17.8%
限度額300万円まで
借換え対象となるローン消費者金融・クレジットカードなどにおけるお借入れ
(無担保ローン)
※銀行のカードローン、クレジットカードのショッピングなどを除く

【その他】労働金庫のおまとめローン

労働組合に加入している人であれば、労金のおまとめローンの利用も一つの手です。

労働金庫のおまとめローンの最大の特徴は上限金利が年5.825%という低金利であるということです。

ただし団体会員でないと審査に不利になってしまうというデメリットもあるため、すべての人におすすめというわけではありません。

詳しくは以下の記事にまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

▼おまとめローンについて詳しく知りたい人は、

を参考にしてみてください。

「消費者金融」より「銀行おまとめローン」のほうがメリットが多い

前述でご紹介したとおり、おまとめローンは、銀行だけではなく消費者金融でも扱っています。

銀行と消費者金融のおまとめローンの大きな違いは、消費者金融では銀行系カードローンをおまとめできない点です。

また、銀行おまとめローンの方が金利は低く、限度額も多くなりやすいことから、銀行のおまとめローンの方がメリットが多いといえます。

申し込みの順番としては、先に銀行のおまとめローンに申し込み、銀行の審査に通らなかった場合はアイフル・プロミスなど消費者金融のおまとめローンの利用を検討するようにしましょう。

銀行おまとめローンで対象になる借入の種類

銀行のおまとめローンは、どのような借入も対象になるわけではありません。

「銀行のカードローン」「消費者金融化のカードローン」などはおまとめの対象になりますが、金利が低い使途限定ローン(マイカーローンなど)や、個人同士の貸し借りは対象外となります。

どのローンが対象になるか気になる人は、詳しくは以下の表を参考にしてください。

銀行のおまとめローンの対象になる借金(実際は各銀行によって異なります)
借入先・用途おまとめローンの対象備考
銀行のカードローン
消費者金融化のカードローン
クレジットカードのキャッシング
クレジットカードのショッピングリボ対象外のおまとめローンもある
使途限定ローン
(マイカー、教育ローン等)
×金利が低い使途限定ローンは対象外
個人同士の貸し借り×
闇金融、ヤミ金×正規の業者以外は対象外

クレジットカードのショッピングリボの残債は、おまとめローンによっては審査によって対象外になることもあるので注意しましょう。

消費者金融については、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。

おまとめローンと借り換えローンの違い

さまざまな商品を見ていると「おまとめローン」「借り換えローン」と名前の違いがあるのが分かります。

この2つの違いに迷われる方は非常に多いようですが、下記のような違いがあるといえます。

  • おまとめローン」…複数の契約を1つにまとめること
  • 借り換えローン」…元契約から、より条件の良い契約に切り替えること

ただし明確に規定があるわけではありません。

商品ごとにしっかりと内容を把握したうえで申し込む必要があることを覚えておきましょう。

カードローンの借り換えについて、更に知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

おまとめローンの審査は甘い?

おまとめの審査が甘いのかそうでないのか、ネットの情報をみていても意見が分かれるところではあります。

「審査が甘い」「審査は甘くない」と言われるそれぞれの理由について大まかにまとめてみました。

審査が甘いと言われる理由・総量規制の「例外」となる(消費者金融)ため、年収による借入額制限が関係なくなる
・救済的商品であるため、通常よりも審査が柔軟なはずである
審査は甘くないと言われる理由・おまとめ前よりも大きな金額を貸すのだから審査は厳しくなる
・銀行の審査は以前よりも厳しくなっているはずだ

プロのFP目線でこれらを検証していきます。

審査が甘いと言われる理由

総量規制の「例外」にて、年収による借入額制限が関係なくなるのは、間違いないところです。

通常の消費者金融のカードローンですと総量規制は絶対条件となってしまい、年収と借入総額で審査が強制的に終了となるケースはたくさんあります。

おまとめローンは総量規制の例外となることから、審査の幅が広がると言えるでしょう。

ただし「救済的商品だから通常よりも審査が柔軟」というわけではありません。

消費者金融業界の競争は熾烈を極めており、通常の借入でもかなりギリギリラインの審査でしのぎを削っています。

救済商品だからといって、そこからさらに審査を甘くするような余裕はないのです。

審査が甘くないと言われる理由

「おまとめ前よりも大きな金額を貸すのだから審査が厳しくなる」と考える人もいるかもしれません。

しかし単純に、大きな金額を借りるからといって審査が厳しくなるとは言いきれません。

なぜなら、おまとめで借りた金額は「元の借入を完済するのに使うこと」が基本であり、借入先が変わるだけで借入総額自体が増えるわけではないからです。

カードローン会社からすると、返済能力に問題なければ必要以上に審査を厳しくすることは、あまり考えられないでしょう。

銀行のおまとめローンの審査は厳しくなっている

ただし銀行のおまとめローンについては、審査が厳しくなっているというのはまぎれもない事実です。

その理由は、金融庁による一斉指導により、各銀行の審査体制が大きく見直されているからです。

銀行カードローンを利用して借り換えをするという手法は、すでにかなり難しくなっています。

特にメガバンク系銀行は厳しさを増していますので、審査は厳しいと言えるでしょう。

以上のことを総合すると、審査の甘さについて、以下のようなことが言えそうです。

  • 総量規制の例外によって(消費者金融の)審査の幅が広がるのは間違いない
  • 救済商品であるという理由で、審査が甘くなるとは期待しにくい
  • おまとめで金額が増えるから審査が厳しいとは言い切れない
  • 銀行の審査が厳しくなっているのは間違いない

おまとめローンの審査基準と通しやすくする方法

おまとめローンも、通常のカードローンと同様に審査を経て融資が行われます。

おまとめローンの審査基準は、下記の点が重視されます。

おまとめローンの審査基準

  • おまとめ後の返済額と年収のバランスが、無理なく返済できるレベルであるか
  • 前の借入やクレジットカードの支払いなどに問題が無いか(個人信用情報に傷がついていないか)
  • 借り入れていた元のローンの返済取り扱いが「強制的完済」となっている
  • おまとめ後に他社の借入を残さない

上記のような人は、信用面においても好評価を得られる可能性が高く、おまとめローンの審査に通過しやすいといえます。

延滞履歴などの信用情報が重視されるため、逆に言えば、すでに延滞状態にある場合は審査に落ちてしまう確率が高いです。

したがって、おまとめローンの審査に通しやすくするには、返済困難な状況に陥って延滞してしまう前に申し込む必要があります。

以下、詳細に説明していきます。

無理なく返済できるレベルであるか

無理なく返済できるバランスというのは、原則的には総量規制の「年収の3分の1以内」が目安となります。

おまとめローンでは総量規制の「例外」が適用される可能性があります。

ただしどのくらいの返済比率までOKとするのかは、各金融機関が個別に判断することになります。

信用情報に問題がないこと

「信用情報に問題がないこと」もかなり重要な審査ポイントとなります。

前の借入で延滞しているようでは、おまとめ後の返済でも延滞となる確率が高くなってしまうでしょう。

おまとめによって、まとまった金額が返済不能となってはカードローン会社にとって大損害となってしまいます。そのため、信用情報は審査で大きなウェイトを占めることになるのです。

元のローンの返済取り扱いが「強制的完済」となっている

どの商品も同じに見える「おまとめローン」ですが、必ず押さえておきたいポイントがあります。

それは「おまとめする前の借入の返済の取り扱い」がどのようになっているかです。

それによって審査の厳しさが変わってきます。

借入の返済の取り扱いパターンと審査の厳しさの関係をまとめてみました。

自分が今まで借り入れていたローンの返済取り扱いと照らし合わせてチェックしてみましょう。

前の借入の取り扱い審査の厳しさワンポイント解説
返済義務なし★★★★★前の借入について、特に返済の規定が無いタイプ。新規のカードローンを利用しておまとめする場合もこのタイプに含まれます。
前の借入が残る可能性を考慮して審査しなければならなしため、厳しい審査となることが予測されます。
本人が完済手続き★★前の借入を、おまとめ資金を受取り後、本人が完済手続きするタイプ。おまとめ資金を流用されるリスクが残るため、多少審査が厳しくなる可能性があります。
なお他社の完済状況は信用情報照会により明らかとなるため、流用してもいずれバレてしまう可能性は高くなります。
強制的に完済されるおまとめ資金を前の借入先に直接振込するなどして、強制的に完済されるタイプ。
前の借入は確実に完済され、流用されるリスクがないため、おまとめローンの審査としては最も通りやすくなります。

※自分で完済するか、強制的に完済されるかを、金融機関が個別に判断するケースもあります。

おまとめ後に他社の借入を残さない

おまとめ後に他社の借入が残るような形ですと、審査はかなり厳しいものとなります。

通常のカードローンでは原則的に、借入件数が増えるほど「多重債務」と呼ばれる状態に近く、審査は厳しくなる傾向があります。3~4件以上の借入がある場合は、かなり厳しい状況と言え、FPとしても場合によっては「債務整理」をおすすめせざるを得ないケースも出てきます。

ただしおまとめローンの場合、現在の借入をひとつにまとめるのであれば、それまでの借入件数はそれほど大きな問題になりません。おまとめ後に他社の借入が残らないように注意しましょう。

おまとめローンを利用するメリット・デメリット

おまとめローンを活用することができれば大きなメリットを得ることができます。

しかし、メリットばかりというわけではなく、当然のことながらデメリットも存在しています。

おまとめローンのメリット・デメリットを下記にまとめました。

メリットデメリット
利息を減らすことができる慎重に選択する必要があるので手間がかかる
返済期間を短縮することができる審査が厳しい傾向がある
毎月の返済金額を少なくすることもできる返済シミュレーションを行ってから借り入れしないと、逆に返済期間が長くなってしまうこともある
返済に集中することができる選択ミスをすると、利息が増えてしまう場合がある

おまとめローンをもっと具体的に知りたい人はこちら!

デメリット対策として大きなポイントとなるのは、「返済シミュレーション」「おまとめローンの選び方」です。それぞれ詳しく解説します。

返済シミュレーションで返済計画をしっかりたてる

このポイントを押さえておかなければ、「おまとめする前のほうが返済しやすかった…」ということになりかねません。

おまとめローンの返済シミュレーションを行うときは、カードローンの公式ホームページに設置されているシミュレーターを利用するか、
当サイト内にある金利シミュレーターから計算し、いつまでにいくら返済するとお得なのかを調べておきましょう。

こちらの記事で、おまとめローンの利用時の返済シミュレーションを確認してみましょう。

1級ファイナンシャル・プランニング技能士
監修者 新井 智美の一言コメント!
おまとめローンを利用するメリットは、複数社からの借り入れを一つにまとめることで適用金利を下げることができ、最終的な利息負担額を削減できること。さらには、毎月の返済管理が楽になることです。とはいえ、おまとめローンを利用した後の金利や返済期間によっては、思ったほどの利息削減効果が期待できないケースもあり得ます。目先のメリットだけに目を向けるのではなく、必ずシミュレーションを行ってその効果を確認してから申し込むようにしましょう。

新井 智美

新井さん

おまとめローンが合う人合わない人

おまとめローンにはデメリットも存在しているため、合う人もいれば合わない人もいるでしょう。
簡単にまとめましたのでご参考にしてください。

おまとめローンが合う人

  • 複数の消費者金融から借り入れを行っている
  • 毎月の返済が辛く、返済困難な状態に陥る可能性がある
  • 過去の延滞履歴が無い
  • 年収が安定している

おまとめローンが合わない人

  • 過去に延滞したことがある
  • すでに審査に何回も落ちている
  • 現在利用しているカードローンの金利が10.0%以下
  • すでに完済間近

おまとめローンはクレジットカードのリボ払いも対象か?

クレジットカードのリボ払いもおまとめローンで一本化したい」という方も中にはいらっしゃると思います。
結論からいうと、おまとめローンはクレジットカードのリボ払いも対象になります。

イーデス編集部

ただし、利用する商品によっては対象の範囲が異なる場合もありますので、不安な方は一度問い合わせた上で申し込むようにしましょう。

おまとめローンは学生でも利用可能なのか

結論からいうと、学生でもおまとめローンを利用することは可能です。
ただし利用の際は、アルバイト・パートなどで収入を得ている必要がありますので、注意してください。
ちなみに、学生の場合と同様、パート・アルバイト等で収入を得ている主婦の方でも、おまとめローンは利用することができます。

おまとめローンの審査落ちへの対処法

また、おまとめローンの審査になかなか通らない人は、何かしらの原因があります。
審査に通らなかった原因を探り、その原因を解消することを考えてください。

審査に通らない主な原因としては、以下があげられます。

  • おまとめ額が多すぎる
  • 銀行系カードローンを消費者金融でまとめようとしている
  • 消費者金融の総量規制に引っかかっている
  • 信用情報機関に金融事故が登録されている

それぞれ詳細を見ていきましょう。

原因① 収入に対しておまとめ額が多すぎる

おまとめローンを利用しようとする人は、多額の借入があるのが普通です。年収に対して、それなりに多いおまとめ額になってしまうでしょう。

あまりにも年収とおまとめ額のバランスが取れていない場合は、審査に通りづらいです。

原因② 銀行系カードローンを消費者金融でおまとめしようとしている

消費者金融では、銀行系カードローンをおまとめすることはできません。

おまとめ対象として銀行からの借入れを除外しているところが大半です。

どうしても銀行系カードローンを消費者金融でおまとめしたいなら、「アイフル」を使いましょう。
アイフルなら銀行系カードローンもおまとめできます。

原因③ 消費者金融の総量規制に引っかかっている

消費者金融では、いわゆる総量規制によって、年収の3分の1以上の借入れが禁止されています。

すでに他社借入額が年収の3分の1に達している場合、融資を断られるでしょう。

ただし、消費者金融でも総量規制の対象外となる、特別なおまとめローンもあります。

  • アコム「貸金業法に基づく借換え専用ローン」
  • アイフル「貸金業法に基づく計画返済支援おまとめローン おまとめMAX」

これらのローンであれば総量規制の対象外です。年収による借入制限はありません。

一般的な消費者金融カードローンの金利よりも下がり、限度額も多くなるでしょう。

原因④ 信用情報機関に金融事故が登録されている

長期の延滞や、自己破産などの金融事故は「信用情報機関」に情報が登録されます。

信用情報機関は金融機関同士の相互ネットワークです。

他社で起こした金融事故でも審査時に把握することができてしまいます。

もし信用情報機関に金融事故が登録されていれば、審査には通りづらいでしょう。

これらの原因に1つでも当てはまる人は、まずその原因を解消しましょう。

審査に落ちても何も原因を改善しないまま、次のおまとめ業者に申し込んではいけません。
ひたすら審査に落ち続けるだけです。

おまとめローンは貸し出し額が多くなりやすいため、審査は慎重に行われます。

普通のカードローンの審査よりも、万全の態勢で望みましょう。

最終手段は「債務整理手続き」

おまとめローンの審査に落ちてしまい、すでに返済困難な状況の場合、個人再生や任意整理などの「債務整理手続」を行うことになるでしょう。

これらの手続きは一度行うと信用情報に一定期間履歴が残り、その間、信用情報を利用するクレジットカードや各種ローンの審査に通らなくなってしまいます。

債務整理は専門家を通して手続きを行いますので、返済困難な状況に陥ってしまっている方はまず専門家に相談することをおすすめします。

▼相談先についてもっと詳しく知りたい人は、

を参考にしてみてください。

またこの記事の最後にも、簡単におまとめローンと債務整理手続きの違いについて説明しています。

人生を大きく左右する選択にもなりうる大切な話なので、債務整理も検討している人はしっかりと理解するようにしましょう。

おまとめローンの審査申し込み方法の種類

おまとめローンには、様々な申し込み方法があります。
主なものは以下の5つでしょう。

申込み方法メリットデメリット
インターネット(WEB)手続きが最も楽。
書類提出もWEB完結していれば郵送物なし
ローンカードが届くまで時間がかかる
無人契約機その場ですぐにローンカードが発行。
郵送手続きなし
入退室時に人目が気になる
店舗その場ですぐにローンカードが発行都市部の限られた場所にしか店舗がない。
平日しか店舗が開いていない
郵送パソコン、スマホが苦手な人でも申し込める手続きに最も時間がかかる
電話オペレーターと直接会話しながら申し込める手続きに時間がかかる。
書類提出で郵送の必要がある

それぞれの方法にメリット・デメリットがあります。

インターネットと無人契約機はメリットがデメリットを大きく上回っていて、人気の申し込み方法です。

郵送物なしでWEB完結の業者もある

審査の際には、免許証などの本人確認書類を提出しなければいけません。
業者によっては書類提出が、インターネット(WEB)で完結しているところもあります。

提出方法は簡単です。

書類をカメラで撮った画像や、スキャンしたファイルを、インターネットでアップロードするだけです。

公式サイトに「WEB完結」と書かれていれば、申し込み時に郵送物はありません。

イーデス編集部

WEB完結は郵送物が一切ないので、審査も早く進みます。最もおすすめの申し込み方法と言えるでしょう。

おまとめローンの審査の流れ

申し込みから契約までの流れは、金融機関ごとに多少の違いはありますが、共通している部分も多いです。
来店が必要なタイプと不要なタイプで、やや違いが大きいため、これら2つの一般的な流れをそれぞれ紹介します。

来店不要タイプの一般的な流れ

  1. STEP.1

    インターネットで申し込み

    (PC・スマートフォン)

  2. STEP.2

    審査結果通知

  3. STEP.3

    契約書類が郵送されてくる

    (もしくはサイトからダウロードして印刷)

  4. STEP.4

    契約書類に記入の上、必要書類をあわせて郵送

    (もしくは画像をアップロード)

  5. STEP.5

    契約書類を確認後、融資実行

    (振込もしくは郵送されるローンカードでATMから現金引き出し)

  6. STEP.6

    他社の借入を返済

※融資実行時に、元の借入先に直接振込(完済)となる場合があります

来店タイプの一般的な流れ

  1. STEP.1

    インターネットで申し込み

    (PC・スマートフォン)

  2. STEP.2

    審査結果通知

  3. STEP.3

    窓口へ来店のうえ契約手続

  4. STEP.4

    融資実行

    (振込もしくは発行されたローンカードでATMから現金引き出し)

  5. STEP.5

    他社の借入を返済

※融資実行時に、元の借入先に直接振り込み(完済)となる場合があります

審査に必要な書類

おまとめローンでは、通常のカードローンで必要となる書類に加えて「他社借入条件等の確認ができる書類」が必要となることが多いです。

一般的なおまとめローンで必要となる書類をまとめると以下のようになります。

  • 本人確認書類
  • 収入証明書類(源泉徴収票・給与支給明細書・確定申告書など)
  • 他社借入条件等の確認ができる書類

このうち「他社借入条件等の確認ができる書類」がどのようなものか迷われるかもしれませんね。

基本的には以下のような書類を用意できれば、ほとんどの場合は問題ないでしょう。

  • ATMでの返済時の利用明細書
  • 借入先の発行した取引明細

※いずれも直近の借入残高が記載されたものが望ましいです

実際に来店しなければならない?

おまとめローンは来店不要の商品、来店必須の商品のどちらも存在します。

また原則来店不要の商品であっても、必要に応じて来店が求められる場合もあるので注意が必要です。

一覧表に代表的なおまとめローンの来店の要不要をまとめましたので、参考にしてみてください。

おまとめローン商品名来店の要不要
東京スター銀行 
おまとめローン
来店不要で契約可能
(口座開設もWebでOK)
アイフル 
おまとめMAX 
かりかえMAX
郵送契約の場合は来店不要
中央リテール 
おまとめローン
契約時来店必須。
当日他社ローン返済の立会い必要
オリックス 
VIPフリーローン
(貸金業法に基づくおまとめローン)
来店不要で契約可能
(契約書類等の郵送が必要)

おまとめローン審査終了までの最短時間

おまとめ専用ローンは、普通のローンよりも審査に時間がかかる傾向にあります。

例えば東京スター銀行「おまとめローン」は、仮審査に最短3日かかります。

実際に融資されるまでは、口座をすでに所持している方でも最低6営業日程度かかるでしょう。即日融資は全く見込めません。

もし急いでいる場合は、おまとめ専用ではないカードローンを使ってください。

普通のカードローンでも借り換え、おまとめローンに使うことは可能です。審査は早ければ30分でおりることもあります。

審査時に在籍確認は必ずあるの?

おまとめローンの審査時には在籍確認が行われます。普通のカードローンと同じように、職場へと在籍確認の電話がかかってきます。

どうしても職場の都合で、電話での在籍確認が難しい場合はどうすればいいでしょうか?
申込前に相談すれば、給与明細で代用してくれる可能性もあります。

事情を電話で説明してみましょう。

▼初めてのおまとめローンで在籍確認についてお悩みの方はこちらの記事を参考にしてください。

おまとめローン返済に遅れた場合の遅延損害金とは?

返済に遅れると「こわい人が取り立てにくる」というようなことはありません。

そのようなことをすれば、たちまち金融庁から貸金業者に業務停止命令が下されることでしょう。

だからといって返済に遅れた場合に「ノーペナルティー」というわけではなく、契約違反に対するペナルティーとして「遅延損害金」という名の、いわば「反則金」を支払わなければいけません。

遅延損害金の計算方法

遅延損害金は、原則として1日でも約定返済日に遅れると発生します。

この遅延損害金は1日毎の日割り計算です。そのため返済が1日遅れるごとに、どんどん遅延損害金が加算されてしまいます。

遅延損害金の計算式は以下のとおりです。

借入残高×遅延損害金利率÷365日(うるう年は366日)×延滞した日数=遅延損害金

※端数処理は各社ごとの規定によります

遅延損害金の利率は貸金業法で上限が年率20.0%に制限されています。実際のところ多くの貸金業者の遅延損害金は年20.0%近辺です。

仮に50万円延滞した場合の1日あたりの遅延損害金を計算してみましょう。
※遅延損害金利率20.0%で計算

500,000円×20.0%÷365日×1日≒274円

「300円未満ならたいしたことないな」と思われるかもしれませんが、この金額には通常の支払利息が含まれていないことを忘れてはいけません。

仮に50万円の借入で年率18.0%の借入だったならば、合計すると1日あたり500円を超えてきます。

また借入金額が100万円、200万円と増えるにしたがい、その金額も2倍、4倍と増えることになります。

遅延損害金のダメージはじわじわと効いてくるものです。

日割り計算だからと甘く考えず、可能な限り返済に遅れないように心がけましょう。

おまとめローンが家族にばれないための方法

おまとめローンの利用を検討されている方なら、すでに何社もの借入があるということでしょう。

複数社の借入を家族バレせずに利用してきたあなたなら、おまとめローンの利用がバレる心配はあまりありません。

ただし、今まで利用してきたカードローン会社でおまとめする場合でも、通常の場合と申込手順が異なる場合があります。

たとえばアイフルの「おまとめMAX」の場合はWEB完結で契約することはできません。「郵送契約」か「来店契約」しか選べないのです。

郵送契約の場合、契約関連書類やカードが自宅に郵送されてきます。

WEB完結にくらべると、どうしても郵便物が見つかってしまうリスクを考えねばなりません。

また店頭契約の場合は、お近くに来店できる店舗があるのかのチェックが必要です。万が一、来店しているところを誰かに見られたなんてリスクもありますね。

このように通常のローン利用とは異なる点がある場合は、少し気をつけたほうが良いかもしれません。

なお、おまとめ後の返済で延滞しないことや、各社ごとのATMの利用明細の発行ルールを確認しておくことなどは、借入中のローンと同様に気をつけるようにしてくださいね。

おまとめローンと通常のカードローンとの違い

おまとめ専用ローンを利用する以外にも「通常のカードローンをおまとめとして利用する」こともできます。

流れとしては、「新規のカードローンを申し込み」→「新規カードローンの借入で、前の借入を完済」となります。

こちらでは通常のカードローンでおまとめする場合のメリット&デメリットを簡単にまとめて紹介しておきます。

メリットデメリット
おまとめ後も限度額の範囲内でキャッシング&返済が気軽にできる新規扱いとなるため、審査はかなり厳しいものが予想される
限度額がまとまることで適用金利が下がる可能性がある返済で限度額が空いたとき、気軽に借入できるため完済が難しくなる場合もある

通常のカードローンをおまとめに利用する場合、おまとめ後もカードローンとして利用できるメリットがあります。

しかし「審査が厳しい」「完済が難しくなる」といったデメリットもあるため、慎重に考える必要があることを覚えておきましょう。

通常のカードローンの違いは?

通常のカードローンとおまとめローンでは、どのような違いがあるのかは気になりますよね。

おまとめローンと通常のカードローンではどのような違いについて、比較表にしました。

通常のカードローンおまとめローン
主な利用目的自由借換対象への返済のみ
金利上限金利の適用となる場合が多い金額がまとまることで金利が下がる場合がある
追加借入もしくは増額基本的にいつでもOK
(※増額の場合は審査あり)
気軽にできないことが多い
総量規制貸金業者は総量規制の対象貸金業者でも総量規制の「例外」のケースあり
返済方法ATM、口座振替、振込など多数通常のカードローンに比べると返済方法は乏しい
公式サイト上での自動借入診断ありなし

※一般的な取扱をまとめたもので、商品ごとに異なる取り扱いの場合があります

以下、特出すべきポイントについて詳細を確認していきましょう。

ポイント① 借りたお金の利用目的

最も異なる点は「借りたお金の使いみち」でしょう。

「通常のカードローン」は、借入枠の範囲内でいつでもキャッシング&返済を自由に行うことができます。

それに対して、おまとめ専用ローンでは、借りたお金を生活費や遊興費などに使ってはいけません。
(※一部のおまとめローンでは追加借入が可能なタイプもあります)

必ず、元々借りていたローンへの返済に使わなければいけません。

もし他社返済以外のことに使った場合は、一括返済を迫られるケースもあります。
契約を守らなかった場合の金融機関は、たとえお客さまとはいえ厳しい対応をとってきます。

おまとめ後は基本的に返済専用になりますから、着実に完済を目指すことができます。

ポイント② まとめた借入総額により金利が下がる可能性がある

おまとめローンを利用すれば必ず金利が下がるわけではありません。

実際に申し込む前に、おまとめ前後の金利を比較しておく必要があるでしょう。

こちらでは参考までに、一般的なカードローン&おまとめローンの金利を紹介しておきます。

ローン種別業種金利目安(下限金利~上限金利)
通常のカードローン貸金業者年3.0%前後~年18.0%前後
銀行年2.0%前後~年15.0%前後
おまとめローン貸金業者年3.0%前後~年18.0%前後
銀行年2.0%前後~年15.0%前後

下限金利はいずれも年2.0%~3.0%前後と低金利となっています。

しかし一般的には上限金利近くが適用されることが大半のため、上限金利で比較するのが無難でしょう。

上限金利で比較すると、通常のローンとおまとめローンともに銀行のほうが低金利であることがわかります。

ただし100万円以上に金額がまとまれば、貸金業者でも法定金利の年15.0%まで金利が下がるのは確実です。

まとめる金額によっては貸金業者でも銀行とあまり変わらない金利となる可能性があります。

おまとめローンでは基本的に借入先が変わるだけなので、そんなにあわてる必要はありませんよね。

金利などをじっくりと比較しながら、より良い条件で利用できるおまとめローンを選ぶようにしましょう。

ポイント③ 返済期間中の追加融資・増額ができるかどうか

追加融資や増額に制限がある点も見逃せません。

「おまとめローンを返済しているけど、少し増額したい…」とお考えの方もいらっしゃると思います。

おまとめ専用ローンは基本的に「返済専用」で、最初におまとめしたい総額を借り、それ以降は返済のみしていくローンです。

ただし 追加融資または増額できるかどうかは利用している商品によって異なります。

例えば「増額」の場合、消費者金融が取り扱うおまとめ専用商品の場合、借入限度額はおまとめ残高と同じになっています。
増額を行えば余剰金になってしまう可能性があるため、基本的には対応不可となっています。

対して、銀行が取り扱う商品をおまとめとして利用している場合、限度額内での追加融資も可能になっています。
したがって、利用者の返済能力に余裕があるのであれば、増額も可能となります。

注意点として、銀行が取り扱うおまとめローンの増額には審査が伴います。
当然ながら、既におまとめしている状態で審査を受けることになるため、審査基準も甘いわけではありません。

また、基本的に即日での増額反映は厳しいです。
増額を希望する方は、早めに増額審査を申請するようにしましょう。

ポイント④ 総量規制の対象か

貸金業者であっても、おまとめローンは総量規制の例外となるケースもあるのは注目ポイントでしょう。
年収の3分の1を超えてしまった金額でも、一定の条件を満たせば、おまとめできる場合があります。

また借入金額がまとまることで、適用金利が下がり、毎月の返済額を抑えることができる場合もあるのです。

おまとめローンには使いづらさがある一方で総量規制においては、メリットもあります。

  • アコムやアイフルのような消費者金融は総量規制の対象
  • 通常のカードローンであれば年収の3分の1以上を借りることはできない
  • しかしおまとめ専用ローンであれば、特別に総量規制の対象外となっているものが多い
  • 消費者金融でも年収の3分の1以上が借入可能

その他の違いとしては、おまとめローンの方が手続き・審査にかかる時間が長くなる傾向にあります。

また、借入した後も少し面倒な手続きが待っています。

本当に借りた資金を返済に使ったかどうかを、借入先に連絡しなければいけないのです。

完済証明書の提出を求められる場合もあります。

イーデス編集部

このように、金利が下がるなどのメリットはありますが、通常のカードローンでのキャッシングに比べると、おまとめローンはわずらわしい点がいくつかあります。

おまとめ専用ローンを利用するかどうか、慎重に検討してみてください。

1級ファイナンシャル・プランニング技能士
監修者 新井 智美の一言コメント!
おまとめローンの融資方法は、申込者の口座に直接振り込まれる方法と、既存の借入先に直接借入残高が振り込まれる方法があります。既存の借入先に振り込む場合は振込者の氏名に申込者の名前を利用します。おまとめローンの融資方法はこのようにおまとめローン会社先から直接既存の借入先に振り込まれる方法が多く取られていますが、なかには一旦申込者の口座に振り込まれ、申込者自身で既存の借入先に返済しなければならないケースもあります。できれば、融資先から直接既存の借入先に振り込んでもらう方が返済の手間も省けますので、申し込む際には融資方法の確認も忘れないようにしましょう。

新井 智美

新井さん

おまとめローン「有担保」と「無担保」

おまとめローンを「担保」という観点から分類すると、以下の2つに分けられます。

  • 有担保ローン…担保を条件に貸し出すローン
  • 無担保ローン…担保なしのローン

ここでは有担保、無担保の2つのおまとめローンの違いやメリット・デメリットを解説します。

担保とは

イーデス編集部

担保とは債務者が返済できなくなった場合、代わりに貸し手に差し出す「財産」のことです。

担保としては「不動産」が主に使われます。 具体的には、土地や建物のことです。
読んで字のごとく「動かない財産」のことです。

その逆で「動く財産」、つまり「動産」もあります。 動産担保としては自動車や船が代表的です。

動産は家や土地などの不動産とは異なり、担保としては使いづらい側面があります。

自動車は思わぬ盗難や事故などで全損することもあるため、その価値が急にゼロになってしまいがちです。
家や土地のような不動産よりも、担保としては価値が著しく低くなります。

そのため、有担保ローンでは圧倒的に「不動産」を担保にしたものが多いです。

▼土地や家を担保にお金を借りることについてはこちらで詳しく解説しています。

有担保ローンのメリット・デメリット

有担保ローンには以下のようなメリット・デメリットがあります。

メリットデメリット
金利が低くなりやすい有担保ローンは、自宅などの担保がなければ申込すらできない
限度額が多くなりやすい担保を設定する手続きにも時間がかかってしまう
審査に通りやすくなる

利用する上で敷居は高いですが、低金利で大きな限度額を確保できるのです。
金利が低ければ支払利息が抑えられ、結果的に返済負担が軽減されます。

しかし、不動産を持っていない20代の若い世代は、非常に利用しづらいローンと言えます。

無担保ローンのメリット・デメリット

無担保ローンのメリットは、申込の手軽さでしょう。

無担保ローンのメリット

  • 不動産がない若い世代でも利用しやすい
  • 専業主婦・フリーターでも借入OKな金融機関もある
  • 担保を所有している証明書などの提出もないため、手続きに時間がかからない

その反面、金利は高くなりがちです。 限度額も、有担保ローンと比べると低い傾向にあるでしょう。

有担保ローンと無担保ローンの比較

有担保ローンと無担保ローンを比較してみましょう。

無担保・有担保金利最高限度額おまとめ専用か?
アコム
「貸金業法に基づく借換え専用ローン」
無担保年7.7%~18.0%300万円
アイフル
「おまとめMAX」
無担保年12.0%~15.0%500万円
東京スター銀行
「おまとめローン」
無担保年9.8%・年12.5%・年14.6%のいずれか(固定金利・保証料込)
※東京スター銀行所定の審査により決定します。
1,000万円
※申し込み時の借り換え対象ローン残高の範囲内に限ります。
楽天銀行
「不動産担保ローン」
有担保年3.66%~9.56%3,000万円×
おまとめ可能
東京スター銀行
「スター不動産担保ローン」
有担保年0.90%~8.4%
(変動金利型)
1億円×
おまとめ可能

上の3つのおまとめローンは無担保ローンです。下の2つの有担保ローンと比べると、金利は高くなりがちです。

金利以上に差が付いているのは限度額です。有担保ローンの限度額は1億円にも達しています。

もし自宅や土地などの不動産を所有しているのであれば、金利が低く限度額が多い有担保のおまとめローンを利用しましょう。

おまとめローンと債務整理の違い

おまとめローンの審査にも落ちてしまい、すでに返済困難な場合、個人再生や任意整理などの「債務整理手続」を行うことになります。

「おまとめローン」と「債務整理」、なんとなく違いはわかる気はするけれども、きちんと説明はできないという方も多いのではないでしょうか。

簡単に違いを比較表にまとめてみました。

おまとめローン債務整理
関係する法律貸金業法施行規則
(総量規制の例外)
民事再生法破産法債権法利息制限法など
手続の難しさ簡単
(個人で普通に手続可能)
極めて難しい
(専門家の助けが必要)
信用情報への登録事故情報とはならない事故情報が登録される
※債務整理方法や信用情報機関によって異なる
支払利息多少の軽減効果が期待できる大幅な減額が可能なことも
過払い金戻らない
(別途返還請求が必要)
戻る可能性あり
手数料無料のことが多い専門家への相談料や成功報酬など
新規借入申込みは可能5年~最大10年は新規借入不可の可能性大

関係する法律を見ればピンとくる方もいらっしゃるかもしれませんね。

誤解を恐れずに言ってしまえば「債務整理」は「ギブアップ」、「おまとめローン」は「ネバーギブアップ」のイメージです。

債務整理では「法律的な救済」に頼るのに対し、おまとめローンは「自力での立て直し」を目指します。(厳密に言えばおまとめローンも総量規制の例外による救済と言えなくもありませんが)

おまとめローンは「通常手続の範囲内」と言えるでしょう。

「借入の一本化」「支払利息の軽減」「毎月返済額の見直し」効果により、多重債務からの自力脱出を図ります。法律による直接的な救済に頼らないため効果は限定的ですが、気軽にトライできるでしょう。

これに対し債務整理では、法律的な手続に踏み込んでいきます。

債務整理の効果はおまとめローンよりはるかに大きい場合が多くなります。(※債務整理には「任意整理」「特定調停」「個人再生」「自己破産」などの種類があり、難易度や効果も異なります)

しかしおまとめローンは「審査」であるのに対し、債務整理は基本的には「交渉」です。

債務整理の成功までにはタフな交渉を乗り越える必要があります。

専門知識も必要なので、司法書士や弁護士など専門家の助けが必要です。また信用情報への登録によって、しばらくクレジットカードやローンを利用できないなどの代償も覚悟しなければなりません。

なお債務整理を検討する場合、個人の判断ではなかなか難しいところがあります。

また債務整理が必要な状況は、悪徳業者の甘い誘いも多くなるので注意が必要です。なるべく早い段階で「法テラス」など、信頼できる公的機関に相談するようにしましょう。

実際のところどちらが良いかは、ケースバイケースです。

あなたにとって最適な選択は、今置かれている状況によっても変わってきますので、よく考え判断するようにしましょう。

まとめ

おまとめローンを正しく活用することができれば、ご自身の負担が軽くなるだけでなく、返済をさまざまな面から効率化することができ、返済額を低くできる可能性があります。

最後にもう一度、大切なポイントを振り返っておきましょう。

ここまでのおさらい

  • 「おまとめローン」とは、複数ある借入を一つにまとめて完済を目指すための商品のこと
  • 「返済日の統一」「総量規制の例外」「金利が下がる可能性」がおまとめローンのポイント
  • おまとめすると、通常のカードローンのように自由にキャッシングができなくなる場合が多いので注意が必要
  • おまとめローンが必ずしも通常のカードローンよりも金利が下がるわけはない
  • 通常のカードローンの必要書類(本人確認&収入確認書類)に加えて「他社借入条件等の確認ができる書類」が必要となることが多い
  • おまとめローンが、通常のカードローンよりも必ずしも審査が厳しいというわけではない

これらのことを理解していただくことで、あなたがおまとめローンを利用するべきか判断できるようになるでしょう。

おまとめローンは、通常のカードローンよりも手続きにより多くの手間がかかります。

せっかくおまとめローンを申込するのであれば、きちんとメリットを体感できる商品を選択したいものですね。

ぜひこちらの記事を参考に、最適な選択をするようにしてくださいね。

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プロミス

  • 実質年利:年4.5%~17.8%
  • 利用限度額:最大500万円※
  • 審査時間:最短3分

アコム

  • 実質年利:年3.0%~18.0%
  • 利用限度額:最大800万円
  • 審査時間:最短20分

アイフル

  • 実質年利:年3.0%~18.0%
  • 利用限度額:最大800万円
  • 審査時間:最短20分※
  • プロミス※融資時間:申込時間や審査により希望に沿えない場合があります。無利息期間:30日間無利息サービスを利用するには、メールアドレス登録とWeb明細利用の登録が必要です。新規契約時の融資上限:本審査により決定となります。18歳、19歳の申込みについて:申込時の年齢が19歳以下の場合は、収入証明書類の提出が必須となります。高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)は申込できません。
  • アコム※融資時間:お申込時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。
  • アイフル※申込の状況によっては希望にそえない場合があります。

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