常陽銀行カードローンの保証会社を解説!種類で異なる保証会社と審査の関係
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常陽銀行は、茨城県水戸市に本店を構える地方銀行です。
この常陽銀行は、性質の全く異なる2つのカードローンを提供しています。
それが常陽銀行カードローン「キャッシュピット」と、「常陽ベストカードプレミア」です。
カードローンといえば無担保で利用できるものが大半です。
でも、常陽銀行では定期預金を担保に設定するカードローンも提供しているのです。
担保を設定する分、金利が抑えられて審査も優遇されるなどのメリットがあります。
ちょっと珍しいタイプのカードローンだけに「自分はどちらを利用するべき?」という疑問を抱く人もいるかもしれません。
また、口コミも残念ながらほとんどネット上にはありません。
そこでこの記事では、2つのカードローンの金利や使い勝手などを比較してみました!
特に、審査の通りやすさに直結する「保証会社」の違いについて、徹底解説しています。
これから申し込みを検討している人はぜひ最後まで読んでみてください。
飯田 道子 / ファイナンシャルプランナー
【専門家の解説】
一般的に、銀行の主力となるカードローンは1種類だけなのですが、常陽銀行では「キャッシュピット」と、「常陽ベストカードプレミア」の2つがあります。この2つの違いは担保の有無。担保なしのカードローンは「キャッシュピット」。担保が必要になるのは、「常陽ベストカードプレミア」です。その他にどのような違いがあるのか、じっくりと解説していきます。自分だったら、どちらが良いのか、考えながら読んでみて下さい。
ファイナンシャルプランナー
監修者飯田 道子
金融機関勤務を経て1996年FP資格を取得。
現在は各種相談業務のほか、セミナー講師、執筆活動、独立支援などを活動は多岐に渡る。
どの金融機関にも属さない独立系FPとして、金融・保険情報が得意。
また海外移住の相談などにも対応しており、特にカナダや韓国への移住支援などを行っている。
「宅建資格を取るまえに読む本」「貯める!儲ける!お金が集まる94の方法」「介護経験FPが語る介護のマネー&アドバイスの本」「テラー必携‼ あなたのファンを増やす魔法の質問」などの著書もあり。株式会社エイチームライフデザイン
編集者イーデス編集部
「ユーザーが信頼して利用できるWEBメディア」を目指す編集部チーム。実際のユーザーの声や業界知識の豊富な専門家の協力を得ながら、コンテンツポリシーに沿ったコンテンツを制作しています。暮らしに関するトピックを中心に、読者の「まよい」を解消し、最適な選択を支援するためのコンテンツを制作中です。
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■許認可
有料職業紹介事業(厚生労働大臣許可・許可番号:23-ユ-302788)
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2つの常陽銀行カードローンサービスとは?
常陽銀行の提供するカードローンは2種類あります。
同じ銀行のカードローンですが、担保の有無や金利面など、大きく性質が異なるサービスです。
常陽銀行カードローン「キャッシュピット」
無担保で利用できるカードローンです。
金利面やその他の使い勝手など、一般的な銀行カードローンと似ています。常陽ベストカードプレミア
常陽銀行に開設している定期預金を担保に設定するカードローンです。
担保を設定するため、金利負担が軽くなる傾向にあります。
常陽銀行の2つのカードローンの保証会社はそれぞれ異なる
常陽銀行が提供する2つのカードローンは、それぞれ別の保証会社が担当しています。
カードローン名 | 保証会社 |
---|---|
常陽銀行カードローン「キャッシュピット」 | アコム株式会社 |
常陽ベストカードプレミア | 常陽信用保証(株) |
そもそも、保証会社とは何でしょうか?
銀行は個人向けの無担保ローンの審査はあまり得意ではありません。
そのため、消費者金融やクレジットカード会社に審査を委託するのが一般的です。
銀行カードローンで実際に審査をするのが「保証会社」なのです。
そのため、審査の通りやすさは保証会社を見れば傾向がつかめます。
それでは常陽銀行カードローンの2つの保証会社を確認しておきましょう。
キャッシュピットの保証会社は「アコム」
常陽銀行カードローン「キャッシュピット」は、「アコム株式会社」が保証会社を担当しています。
アコムはCMでもおなじみの消費者金融の最大手です。
多くの個人向けローンの審査実績があるため、銀行系カードローンの保証会社としても人気があります。
アコムが保証会社を担当する銀行カードローンをいくつかあげてみましょう。
他にも多くの地方銀行カードローンの保証会社を務めています。
アコムはプロミスやアイフルなど他の大手消費者金融と比べて、審査の通過率が高いことで知られています。
保証会社としても、柔軟な審査を行っている可能性が高いです。
注意していただきたい点もあります。
アコムが保証会社を担当するカードローンの審査に落ちてしまった人は、常陽銀行カードローン「キャッシュピット」にも落ちてしまうかもしれません。
同じ保証会社が審査を務める銀行カードローンは、審査の基準も似た傾向になってしまうからです。
他社借入額を減らすなどの改善をしてから、常陽銀行カードローン「キャッシュピット」に申し込むようにしてください。
ベストカードプレミアの保証会社は「常陽信用保証(株)」
常陽ベストカードプレミアの保証会社は「常陽信用保証(株)」です。
常陽銀行の関連会社で、審査や保証業務を行っています。
常陽銀行カードローン「キャッシュピット」の保証会社であるアコムに比べて、審査は厳しいのでしょうか?
常陽ベストカードプレミアは、定期預金を担保に設定するカードローンです。
もし返済が不可能になっても、定期預金の金額内であれば銀行は損失を抑えられます。
そのため、無担保ローンの常陽銀行カードローン「キャッシュピット」よりも、柔軟な審査を行っています。
もし常陽銀行カードローン「キャッシュピット」に落ちてしまった人でも、常陽ベストカードプレミアであれば審査には通過しやすいでしょう。
ここからは、それぞれのカードローンサービスの金利や限度額などを詳しく見ていくことにしましょう。
1級ファイナンシャルプランニング技能士
監修者 飯田 道子の一言コメント!
審査において、どの会社が緩いのか、通りやすいのかなど、簡単に言い切ることは難しいことです。ただし、「ベストカードプレミア」はちょっと違います。このカードローンは自行の定期預金を担保に差し入れるため、万が一、返済ができなくなっても担保の定期預金で埋め合わせできるため、審査は柔軟です。そのため、「キャッシュピット」の審査が落ちてしまった人が、「ベストカードプレミア」の審査に通ることも充分に考えられます。
飯田さん
常陽銀行カードローン「キャッシュピット」
常陽銀行カードローン「キャッシュピット」は、常陽銀行のメインとなるカードローンです。
常陽銀行に口座を持っていない人でも利用可能です。
申込時に銀行口座も開設する必要はありません。
キャッシュピットのサービス概要
常陽銀行カードローン「キャッシュピット」の概要を確認しておきましょう。
注意して欲しいのは居住地、勤務地の縛りがある点です。
茨城県、福島県、栃木県に、勤務地か居住地のいずれかがある人でなければ利用できません。
利用可能な人 | 20歳以上75歳未満 パート、アルバイト可能 |
---|---|
金利 | 年2.5%~14.8% |
限度額 | 300万円 |
使いみち | 自由(事業資金・投機資金は除く) |
返済方法 | ATM返済、振込返済 |
保証会社 | アコム株式会社 |
収入証明書 | 50万円を超える限度額の場合、収入証明書類の提出が必要 |
即日融資に対応している? | 対応していない |
キャッシュピットの利用方法
常陽銀行カードローン「キャッシュピット」はATMでお金を借入します。
- 常陽銀行ATM
- セブン銀行ATM
- ローソン銀行ATM
- E-netATM(ファミリーマートなど)
以上のATMで、利用手数料0円で借入可能です。
時間帯を問わず無料になるのが嬉しいポイントです。
キャッシュピットの契約極度額・金利
常陽銀行カードローン「キャッシュピット」の上限金利は、銀行カードローンとしては一般的です。
比較対象として、消費者金融大手のアコムとプロミスも一覧表に入れました。
上限金利 | 利用限度額 | |
---|---|---|
常陽銀行カードローン「キャッシュピット」 | 年 14.80% | 300万円 |
三菱UFJ銀行「バンクイック」 | 年14.6% (下限金利年1.8%) | 最大500万円 |
三井住友銀行 カードローン | 年14.5% | 最大800万円 |
アコム(消費者金融) | 年18.0% | 最大800万円 |
プロミス(消費者金融) | 年17.8% | 最大500万円 |
銀行系カードローンの上限金利は、年14%台のものが一般的です。
消費者金融のアコムやプロミスと比べると、返済利息を抑えられる金利設定となっています。
実際に適用される金利は、利用者個人ごとに設定された契約極度額によって決まります。
契約極度額 | 金利 |
---|---|
1万円以上~100万円未満 | 年14.8% |
100万円以上~200万円以下 | 年12.0% |
200万円超~300万円以下 | 年9.8% |
300万円超~400万円以下 | 年8.8% |
400万円超~500万円以下 | 年7.8% |
500万円超~600万円以下 | 年5.5% |
600万円超~700万円以下 | 年4.5% |
700万円超~800万円未満 | 年3.5% |
800万円 | 年2.5% |
キャッシュピットの返済方法
常陽銀行カードローン「キャッシュピット」の返済方法は、主に以下の2通りです。
- ATM返済
- 振込返済
銀行口座からの引き落とし返済がない点が気になります。
銀行引き落とし返済は、毎月一定日に自動的に返済されるため、返済し忘れるリスクが低い返済方法です。
それに対してATM返済や振込返済は、返済し忘れて延滞してしまう可能性があります。
銀行引き落とし返済を利用したい人には、向いていないカードローンかもしれません。
常陽ベストカードプレミア
常陽ベストカードプレミアは、常陽銀行の定期預金を担保として借入するカードローンです。
無担保でも借入できる常陽銀行カードローン「キャッシュピット」とは、全く性質の異なるカードローンです。
担保を設定するため、金利負担が軽くなっています。
もし返済利息を抑えたい場合は、常陽ベストカードプレミアを選びましょう。
ベストカードプレミアのサービス概要
常陽ベストカードプレミアの概要を確認しておきましょう。
勤務地、居住地制限がある点に注意してください。
利用可能な人 | 20 歳以上 60歳未満 勤務地または居住地が常陽銀行の営業地盤内であること |
---|---|
金利 | 年5.975%~11.5% |
限度額 | 500万円 |
使いみち | 自由(事業資金は除く) |
返済方法 | 口座引き落とし返済 |
保証会社 | 常陽信用保証(株) |
即日融資に対応している? | 対応していない |
オートチャージサービスについて
一般的なカードローンと異なる点として、オートチャージサービスがあげられます。
もしクレジットカードや公共料金の引き落としで口座の残高が足りなくなった時に、ベストカードプレミアから融資を受けられます。
限度額以内の金額であれば自動的に融資が行われ、クレジットカードなどの引き落としが正常に行われます。
ベストカードプレミアの利用方法
常陽ベストカードプレミアは以下のATMで借入可能です。
- 常陽銀行ATM
- セブン銀行ATM
- ローソン銀行ATM
- E-netATM(ファミリーマートなど)
常陽銀行カードローン「キャッシュピット」と同じく、ATM手数料は時間帯にかかわらず0円です。
1級ファイナンシャルプランニング技能士
監修者 飯田 道子の一言コメント!
2つのカードローンにはいくつかの違いがありますが、その中でも大きく違っているのは、対象年齢や金利です。たとえば、「キャッシュピット」の申込年齢は20歳以上75歳未満で金利は年2.5%~14.8%。「ベストカードプレミア」の申込年齢は20 歳以上 60歳未満で金利は年5.975%~11.5%です。その他、担保の有無も大きな違いになります。それぞれの特徴をおさえつつ、自分にとってどちらの方があっているのか、メリットが感じられるのかを見極めて、利用先を判断しましょう。
飯田さん
ベストカードプレミアの限度額・金利
常陽ベストカードプレミアの金利面はどうでしょうか?
設定された限度額によって金利が自動的に決まるシステムになっています。
限度額 | 金利 |
---|---|
10万円以上~50万円以内 | 年11.5% |
100万円以上~200万円以内 | 年9.9% |
300万円以上~500万円以内 | 年5.975% |
同じく常陽銀行カードローンの「キャッシュピット」と比べてみましょう。
ベストカードプレミアの金利負担は、キャッシュピットに比べて軽いのがわかります。
限度額 | キャッシュピット | ベストカードプレミア |
---|---|---|
10万円以上~100万円未満 | 年14.8% | 年11.5% |
100万円~200万円 | 年12.0% | 年9.9% |
300万円~400万円 | 年8.8% | 年5.975% |
どの限度額帯でも、ベストカードプレミアの方が金利負担が軽くなっています。
ベストカードプレミアは定期預金を担保として設定するため、もし利用者が返済できなくなっても損失を抑えられます。
その分、金利面で優遇されているわけです。
また、常陽銀行の住宅ローンを利用している人は、限度額にかかわらず金利が年5.975%になります。
金利面では非常にお得なカードローンと言えるでしょう。
ベストカードプレミアの返済方法
常陽ベストカードプレミアの基本の返済方法は、口座引き落としです。
毎月5日に、返済用に指定した常陽銀行の口座から引き落とされます。
もし自主的に追加返済したい場合は、専用口座に入金することで可能です。
まとめ
2つの常陽銀行カードローンの違いについて分析してみました。
最後にもう一度異なる点について確認しておきましょう。
常陽銀行カードローン「キャッシュピット」は、無担保のカードローンです。
金利、限度額、利用可能ATMなど、一般的な銀行カードローンと使い勝手は同じです。
ただし茨城県、福島県、栃木県に居住地、勤務地制限がある人しか利用できません。
保証会社は消費者金融最大手の「アコム株式会社」が担当しています。
比較的審査に通りやすい保証会社と言えます。
ただし、同じアコムが保証会社を務める他の銀行カードローンの審査に落ちたことがある人は注意してください。
もう1つのカードローンである「常陽ベストカードプレミア」は、定期預金を担保に設定します。
当然ながら、常陽銀行とすでに取引がある人が限定となります。
担保を設定する分、金利面や審査の通りやすさでは、常陽銀行カードローン「キャッシュピット」に対して優位点があるでしょう。
「常陽信用保証(株)」が保証会社を担当しています。
もし定期預金をすでに開設しているならば、「常陽ベストカードプレミア」を利用したほうがお得にカードローンを利用できます。
なお、常陽銀行カードローン「キャッシュピット」と「常陽ベストカードプレミア」は、同時に使い分けることができない場合があります。
ご自分の状況に合わせて、2つのカードローンのうち、どちらを選択するか検討してみてください!
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1級ファイナンシャルプランニング技能士
監修者 飯田 道子の一言コメント!
カードローンを申し込むときには、審査を避けて通ることができません。一般的に1つの銀行に2つのカードローンがある場合には、保証会社は同一のように思われるかもしれません。ただし、常陽銀行の場合、「キャッシュピット」の保証会社はアコム(株)。「ベストカードプレミア」の保証会社は常陽信用保証(株)となっています。保証会社に違いがあるのは、担保があるかないかという商品の性質上と考えられます。
飯田さん