更新日: 2017年4月28日

カードローン利用中に退職したらどうなる?退職後も利用可能なカードローン

今働いている会社を退職したとき、カードローンの契約ってどうなるか気になった方はいませんか?すぐに契約が解除される!といったことはありませんし、返済が滞りなくできればそのまま利用することができます。

今回は退職後のカードローン会社への手続きや、新規でカードが申し込めるカードについて解説していきます。

カードローン 退職

カードローンを利用するときに退職後に継続して利用できるのか

よくある疑問ですが、退職をしたからといって、カードローン会社からすぐに契約解除、全額返済といった要求を受けることはありません。
その理由としては、契約時のタイミングで、安定した収入があるかどうかを判断されるためです。

カードローン審査では、審査時の契約者の状況によって審査を進めています。
インターネットの申込画面には、必ず「安定した収入がある」といった記載が多くのカードローンが会社で見受けられます。

利用限度額が変わることがある

前途の通り、カードローン審査は、今後も同じ会社に勤め続けるという前提で行われますので、審査を通過して会社を退職するときには、カードローンの利用可能な限度額が変わることがあります。

これは、企業規模などにもよりますが、設立して1年未満の企業や年収が著しく低くなる(例:年収500万から200万に下がる)といったケースの場合、返済能力が安定しているか、といった点でチェックをされ、利用限度額を低く見直しされるケースがあるのです。

しかし、オリックス銀行のカードローンの例でいえば、退職後に限度額が下がったとしても、「当社および保証会社は、その後のお客さまの信用状況に関する審査等により相当と認めた場合には、お客さまの承諾を得たうえで、ご利用限度額を増額することができます。」といった契約事項があるため、退職したからといって限度額が下がったままといったことはないようですね。

※参考:第7条(ご利用限度額)の6項より

一括返済の必要がない

退職後、借り入れしている残額を一括返済しなければならないといった規約はありません。
しかし、カードローン会社によっては、契約終了時に残額をまとめて返済する、といった契約内容のところもあるため、契約をする際は、取引規定や利用規約を必ずチェックするようにしてください。

参考:第6条(契約期限)3項の2号より

退職後に報告はいるの?

退職してもカードローンの利用は継続できることはわかりましたね。
では、退職した旨を契約しているカードローン会社へ報告することは必要なのでしょうか。
あるカードローン会社の取引規定は以下の内容になっています。

第28条(届出事項の変更)
1.お客さまは、氏名、住所、電話番号、勤務先等その他当社に届け出た事項に変更があったときは、直ちに当社所定の方法で届け出します。この届出前に生じた損害について当社は責任を負いません。
2.お客さまが前項の届出を怠ったため、当社がお客さまから最後に届出のあった氏名、住所に宛てて通知または送付書類を発送した場合には、延着しまたはお客さまに到達しなかったときでも通常到達すべき時に到達したものとします。

参考:取引規定 第28条(届出事項の変更)

上記をみて分かる通り、契約上は、契約している内容に変更があったら、速やかに報告をしなければいけませんね。従って、退職をしたらカードローン会社に連絡をするようにしましょう。

退職後にカードローンを申し込みすることはできる?

それまで勤めていた会社を退職した場合には、ローン会社に退職したことを報告することとなります。退職後に再就職して、収入が大きく変動するときや自営業者となる場合など、状況によっては再審査を受けることとなり、審査結果によっては、借入限度額が変わることがあります。

なお、退職して無職となり、無収入となった場合には、消費者金融や信販会社などのカードローンのほとんどは申し込むことができなくなります。
その理由は、平成22年に施行された貸金業法の総量規制の導入により、年収の3分の1を超えて貸金業者から借り入れをすることができなくなったという理由もあります。

そのため、定期的な収入があるということが、カードローンの申し込み条件になっていることがほとんどなのです。

退職後にカードローンを申し込む必要がある場合には、定期的な収入があることが条件ですから、年金での収入があるか、またはパートやアルバイトなどで働くことで収入が得られるかなどを明確にしておきましょう。

借りられる限度額は会社に勤めていたときと変わるかもしれませんが、安定した収入があれば、カードローンの申し込みはできると考えられます。

アルバイトのカードローン利用については、
カードローンはアルバイトでも借りられる?FPが徹底解説」も参考にしてみてください。

退職後にカードローンを利用する場合の注意点

会社を退職する前に申し込んだカードローンを、そのまま利用することもないとはいえません。そこで注意したい点は、退職後に返済し続けることができるかということです。

なお、再就職により収入が同等であるか増える場合には、退職前までと同額で返済を続けて行くことは、さほど難しいことではないかもしれません。

しかし、退職後に収入が減少する場合、例えば、年金収入だけになってしまう、パートやアルバイトとして働く、新たに自営業を始めるが事業が安定するまで時間を要するときには、退職前と同額の返済を行うことは生活を圧迫させることにつながります。

また、退職といっても、精神疾患や長期の休暇が必要な病気になってしまっては、退職後に返済を続けることは困難です。退職後に、返済が難しくなった場合は、早めに弁護士などの専門家に今後の対応について相談をしましょう。

退職後にカードローンを利用するためには、安易な借り入れで返済に行き詰ったり、生活が困窮したりしないように、新たなカードローンの利用はできるだけ控えることや、退職金などまとまったお金が入るようであれば一定額を返済するなどして、借入額を小さくしていくことが大切といえるのです。

FPがおすすめする退職後にも利用可能なカードローン

退職後に利用可能なカードローンの中で比較的おすすめなのは、オリックス銀行のカードローンです。
貸付金利年利1.7%~17.8%と借入金額により変動しますが、信販系カード会社よりも低い利率となります。

また、利用限度額は10万円単位で区切られており、最高800万円までの借入が可能です。
そのため、退職により収入が減少した分の30万だけ借り入れたいといった場合に柔軟に対応出来るかと思います。

そのほか、退職した後に再就職せず、年金などの収入もない場合にカードローンを利用することは難しいのですが、退職後は、専業主婦や専業主夫などとなり、収入のある配偶者がいる場合には、利用が可能となる銀行カードローンがあります。
なぜ利用できるのかと言いますと、銀行系では配偶者に安定した収入があるのであれば、毎月一定額の返済をし、完済できるだろうと判断されるからなのです。

専業主婦のカードローン利用については、「専業主婦でもカードローンを利用できる方法を徹底解説!FPがおすすめのカードローンを教えます

カードローン以外でお金を借りる方法とは

安定した収入がなくなるとカードローンからお金を借りるのが難しくなってきます。
そんな時には、現在保有している財産を担保にしてお金を借りることも考えてみましょう。

例えば、ゆうちょ銀行の場合では、総合口座で管理している定期、定額預金を担保して、お金を借りることが可能です。
貸付金額の上限は預金総額の90%以内とされており、定額預金を担保した場合は、0.25%の低金利で借り入れすることができるのです。

また、貸付期間は、貸付日から2年となるので、次の就職先が決まってないといった場合も、生活費をカバーすることができますね。
利用する手続きとしては、本人確認書類(運転免許証、健康保険証など)の提示が必要な場合があるため、わからない場合はゆうちょの窓口で問い合わせをしてみてください。

しかし、退職はしたものの、その後に働きたくても働けないことがないとはいえません。
預金や保険などの財産もなく、カードローンなども借りられずに生活が困窮してしまった場合には、平成27年4月に始まった生活困窮者自立支援制度の利用も考えてみましょう。

自立に向けた相談支援や、就労に向けた支援を受けると同時に、家賃を支払うための住居確保給付金の支給や宿泊場所や衣食の提供を受けられる一時生活支援事業がありますので、生活困窮となった場合は、全国にある相談窓口にいくことも、ときには必要となってきます。

まとめ

住宅ローンや自動車ローンのように利用目的が決まっているローンの金利と比較して、カードローンは手軽に借りることができる反面で、金利が高めに設定されています。

そのため、退職することが決まっているときには、カードローンを使わないことが、最も理想といえるのですが、急な出費でカードローン利用を避けられないときもないとはいえません。その時には、退職までに返済できるか計算をしてから借りる額を決めておくことが大切です。

カードローンは手軽ですが、借りたら返すものでありますので、計画的に利用するようにしましょう。

返済計画については、「カードローンの返済シミュレーションから計画的な返済をしましょう」を参考にしてみてください。

執筆者情報

杉浦 詔子

  • 杉浦 詔子(スギウラ ノリコ)
  • ファイナンシャル・プランナー

みはまライフプランニング ファイナンシャルプランナー、カウンセラー

大学卒業後、金融系のシステムエンジニアとしてIT企業に勤務。2005年にCFP資格を取得し、セミナーや相談会等のファイナンシャルプランニングを開始。2012年に「みはまライフプランニング」設立。「キャリアとライフの夢を描き、その夢をかたちにする」ライフプラン・金融・証券・保険・年金・ローン・不動産・相続・税金に関する知識で、あなたのキャリアや家計に関する思いをかたちにします。

カードローンやお金のことに悩んだら、プロに相談!

ご相談は、無料で受け付けております。
お問い合わせが多い場合は、返信が遅れることやお問い合わせ内容によっては返信が出来ない場合がございます。

お名前 
メールアドレス 
お問い合わせ内容
  • 金融庁について
  • 日本信用情報機構のJICCについて
  • 指定信用情報機関のCICについて
  • 貸金業法について
  • 消費行動診断・家計管理診断
  • 一般社団法人 全国銀行協会